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Our Professional先輩インタビュー

Interview. 3

0から働くモノを創る匠の段取り力

製缶・溶接グループ
富杉 務
1994年 入社

富杉 務

資格はスタートライン。
製缶で経験を積めば、かなりの応用力が身につく。

職業訓練校で溶接の初級資格を取り、16歳でこの会社に入りました。最初は溶接だけをしていたんですが、時代の流れで、一人ひとりが複数の技術を身につけ、製缶の作業全般をできるようにする体制に変わってきたんです。戸惑いましたが、やるしかないですよね。分からなければ先輩にとことん聞いて、作ったら見てもらって、1コずつ出来るようにしてきました。
うちの会社は資格取得を支援していて、製缶部門としては、全員が「製缶技能士一級」を目標にします。目標というか…資格はその仕事をするためのスタートラインなんです。いろんな仕事で経験を積み重ねるうちに、徐々に応用力がついてきます。製缶は仕事の幅も造るモノも幅広いので、一人前と呼べるには10年くらいかかるかもしれません。ただ製缶で独り立ちできれば、いろんな現場で役に立つ応用力が身につくはずです。

富杉 務

タンクも、装置も、作る。
自分たちの腕でモノを生むから面白い。

ものづくりの面白さは、何もないところから、自分でカタチを作り上げていくことにあります。製缶では、1人で作る小さなタンクから、クレーンがなければ作れない巨大なタンク・塔槽まで作ります。また、容れ物だけでなく、脱水装置や熱交換器など機能を持った「装置」も作ります。架台を作り、配管して断熱材をつけて、品質試験をして、お客様の前で試運転するまで、つまりモノづくりの上から下までやるわけです。1つの装置を作るには、お客様や設計者、実際に作る技術者、調達の方など多くの方が関わります。当然下手なものは作れない。お客様に満足いただけるものを納めることが仕事です。図面がカタチになって動くんですから面白いですよ。お客様の目の前で実際に動かしてみて、「良い製品だ」と言ってもらえるとほっとします。

富杉 務

ものづくりは、段取りが8割。
無駄なく、良いものを作るために。

私は10年ほど前から作業を離れ、管理の立場になりました。お客様と打合せをして設計を決め、材料を手配し、作業の段取りを考え、人員調整や工程管理をする役割です。ものづくりは丁寧にやれば良いわけではありません。先輩からは「段取り八分」と言い聞かされてきましたけど、今その意味がよく分かります。組立場所も溶接の順番も、間違えば手戻りになり手間が増える。材料到着が遅れれば待ち時間が出る。無駄な仕事をさせないために、必要なところに時間をかけるために、段取りが大事なんです。管理者としてやれることはまだまだあるので、突き詰めていこうと思います。
また、本気でIKEGAMIを百年企業にしていきたいと思っているので、力を惜しまないつもりです。そのためにも、若手をしっかり育てたいですよね。

富杉 務富杉 務

Message

失敗してもいいから、やってみて自分で考えて、
応用の利く職人になってほしい。

技術を磨くのが、結局は一番の近道です。マニュアルをなぞるだけだとそれ以外が起こった時にアタフタし出す。失敗してもいいから、自分でやって考えながら成長した方が、応用の利く太い技術者になれるはずです。IKEGAMIには一流の技術者も多く、みんな優しいので、安心して来てください。