Interview. 1
工事・配管グループ
長友 亮平
2002年 入社
工場内に、細さ約6mmの
輝く道を通す仕事。
配管の中でも、クリーンルームの中に特殊ガスや薬液を通す「チュービング配管」は、配管内にホコリ、水分、油分が入ることが許されず、溶接の裏側まで正確な仕上りが求められる仕事です。よく使うのは、ピカピカに磨かれた1/4inch(6.35mm)の細い配管。溶接条件をプログラムした円周溶接機で管をつなぎ、元栓から各室の装置までの道を作ります。ルートは広い場所ばかりでなく、他の配線・ダクトを避けて10mmほどのすき間を通さなければならないこともあります。メンテナンスのしやすさも考えなければなりません。細い管が何本も並んで走る様子はキレイなので、見た目にもこだわりたくなります。でも納期はマスト。後で修正するのは大変なので、どの工程の作業も手は抜けません。テスト・検査を終え、一本の道としてつながった時が一番ほっとしますね。
「いつ辞めようか」と思いながら
ガムシャラに頑張るうちに、道が開けた。
僕は転職で入社しました。入社してすぐ半導体関連業務でしたが、まだ新米の時に、チームのリーダーが現場を離れたんですよ。急に現場を指揮しなきゃいけない状況に追い込まれて、悩んだし、勉強もしました。一番キツかったのはお客様の信頼を得られないことですね。いつ辞めようかと思いながら、やるしかないからガムシャラに仕事するうち、少しずつ要領が分かって、2~3年かけて自分なりのやり方を見つけました。そうしているうち少しずつ信用を得て、ほかの現場から指名されるようになってきたんです。お客様から「任せる」って言ってもらえるようにもなった。そうなってくると仕事も面白いですよね。大変でしたけど、今考えると、あの時にギュッと凝縮して成長したんだと思います。
自分で作っていて、
ワクワクする瞬間がある。
IKEGAMIは百年企業を目指しています。それは、今いる社員だけじゃ実現できないし、技能伝承も必要です。教えられることはたくさんありますが、教わったことをやればいいわけじゃない。僕は、まず自分で考えたから今があると思ってるし、後輩には自分のやり方を見つけてほしいんです。だから教えるときはポイントを絞って、本人が自由に考える余白を残したいと思います。
仕事をしていれば悩む時もあります。そこに、相談できる人がいるってことが、幸せなんです。ここにはそういう先輩達がいる。人に恵まれていると思います。それに、現場でモノを作る仕事って、楽しいんですよ。図面通りに、目に見えてカタチになっていくじゃないですか。今でも、自分でやっててワクワクすることがありますよ。