Interview. 4
機械・仕上グループ
黒木 隆之
1992年 入社
この仕事には終わりがない。
日々前進できるから、面白い。
私の仕事は機械・仕上げの工程管理です。製作だけでなく、設計から据付までの全体をコントロールをする役割。お客様との打合せなど営業的な面もあります。もともとは技術職で、20年はものづくりの現場にいました。
ものづくりは面白いですよ。材料がポンときて、図面通りのかたちにしていく。結果が目に見えますから、すごく達成感があります。同じものを作る時でも、どこを変えたらもっと早くできるかと試行錯誤する楽しみもありますよね。
現場のリーダーになれば他人の進捗や流れを見るようになるし、管理職になると工場の混み具合や利益を見る目線に変わります。ものづくりには終わりがないんです。ここまでやれば何でも分かるということはない。新しい仕事がくれば、また何かしら新しい課題があります。日々前進です。
大きなプラントの立ち上げも、
1台の装置、1つの部品から始まる。
機械・仕上げグループは金属部品を1つ作ることもあれば、大きな装置をいくつも作る仕事もあります。例えば、お客様の新たな生産ラインを立ち上げるために、装置を数種類、製作し立ち上げまで行う2年がかりのプロジェクト。製作品が多種多様な上、据付工事まで20社余りが関わるのでスケジュール調整も大変です。期限までに装置を完成させるにはいつまでに部品が全部揃わないといけないか、どの部品をどこで作るか、材料はいつ搬入するか、図面はいつまでに確定させるか、納期から逆算して決めていきます。工場の立ち上げとなると、他社で作る装置や、工場の建築などを含めた工事全体の進捗も把握しておかなければなりません。納品が遅れたらラインは完成しません。すべてが私たちの「ものづくり」から始まるわけですから、責任は重大です。
作って終わりではなく、
何十年と信頼をつなげていく仕事。
今回立ち上げた新たな生産ラインで作られるお客様の製品は、20数年も前から生産されているものです。その製品は、いまや業界で世界No.1のシェアを誇っていて、増産の必要があるから新しい工場を立ち上げたわけです。
20数年前につくった初期の生産ラインを通して信頼が生まれ、新たな生産ラインの立ち上げにつながった。そして私たちが関わった新たな生産ラインは、この先も動き続けます。装置は改良・進化させなきゃならないし、メンテナンスして精度の維持もしていかなければなりません。作って終わりじゃないんです。誠心誠意、信頼をつないでいきます。
私、高校は工業高校でしたけど、正直、最初は「これがやりたい!」って気負って入社したわけではなかったんですよ。でも、やってみると、昨日できんかったことが今日できるようになって、視野が広がって、徐々にやりがいになりました。責任は重いけど、楽しみも多いですよ。